世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


スモーゲン スヴェンスク シングルカスク3 2010    61.3%

  • 蒸溜所名: スモーゲン蒸溜所
  • 地域: スウェーデン
  • ブランド: スモーゲン・ウイスキー
  • 価格帯: 71-120
  • 入手可能場所: ヨーロッパ
  • 掲載号:138号

クリス・グッドラムSCORE9.0

香り
濃厚でジューシーな、シロップでコーティングした赤いフルーツ。原初的な土くさいピート。モルト、ハーブ、糖蜜の感触と、鼻孔をくすぐるようなアルコールの刺激。加水するとやわらいで、土とピートの匂いが強調される。
最初は甘いシロップ漬けの赤いフルーツ、麦わら、大麦などの風味が押し寄せる。続いて糖蜜、タール、土のようなピート、そして例によってアルコールの刺激。水で薄めると素晴らしい丸みが出て、柑橘とグレーン由来のタンニンを感じる。
フィニッシュ
ストレートで飲むと、アルコールが舌に刺さる感じ。それでも同時にジューシーでハーブのような風味もあり、ピートとワインのようなフルーツ香が持続する。
コメント
天才か狂気か、決めかねるようなウイスキー。ひょっとしたらその両方なのかもしれない。

ジョエル・ハリスンSCORE7.8

香り
スピリッツとトフィーの香り。加水が必要だ。水を加えると、さらにふんだんなトフィー、豊満なオーク香、スパイシーなアーモンド、砕いたヘーゼルナッツ、サフランなどが香る。
最初はかなり繊細だが、フレーバーが発展してくる。肉のような味(ローストダック)と甘いフルーツ(アンズ)が複雑な織物のように絡み合い、ハチミツの要素もある。
フィニッシュ
さらにスパイスとフルーツの香りが増え、ハチミツの風味がいちばん長く持続する。
コメント
風変わりな若々しい風味の組み合わせ。落ち着くには、もっと長い時間が必要だ。